以前煮干しを使って食物連鎖の観察をしました。これは、煮干しの中から胃袋をとりだして水につけて柔らかくして見るという方法でしたが、今回はせっかくなので生のイワシを使ってみました。イワシの肛門(総排泄孔)から眼科用のはさみを入れておなかを切り、その後背骨あたりまで切りながら最終的におなかの部分出しました。すると、大きな肝臓が見えて、それをどけながら胃袋を取り出し、中身を時計皿に取り出して水で薄めてプレパラートを作り検鏡しました。かなり実験室内や手がイワシくさくなってしまいましたが、みんな喜んで参加していました。左の写真は実験に使用したイワシです。結構大きなイワシでした。次の写真は切り開いた様子です。3つめの写真は、胃の中身を時計皿に取り出して水で薄めているところです。3年生の理系の生徒(センター試験後で二次対策の授業ですが、進路が決まっていたり生物を使わないという生徒もいる)にもやってもらいましたが、どんどんとばらし、眼や脳・脊髄の観察などもやっていました。
煮干しではプランクトンなどの色が変色していますが、生イワシではまだまだ生々しい色をしています。生徒が見た中には、全体が壊れずに残っている動物プランクトンの姿も見られました(写真が撮れなかった)。
下の写真は実際に見たものですが、学校にあった海洋プランクトン図鑑を引きながら適当に調べました。よって、かなり違っている可能性があります(特に動物プランクトンは一部しかないので???です)。