土壌生物の世界

　部活において、土壌生物の調査をしようかなと考え、生徒たちが種類の同定がしやすいように春休みに写真を撮りためました。しかし、同じような形態のものが多くなかなか同定は難しいそうです。ダニなどはなかなか属レバルまでいかずに科レベルになっています。しかし、これも合っているかどうかは不安です。ということで、同定ができたら少しずつ名前を入れていくつもりですが、図鑑を見ていてもどれがどれか・・・・。似ている。違いが分からない。ということで、ここに書いてある名前は自信がありません。これはおかしいというモノがあったら教えて下さい。

　なお、土壌生物については自作のツルグレン装置を用いました。ツルグレン装置の仕組みは、土壌生物は光と乾燥が嫌いなために、採集してきた土壌の上に白熱電球（最近はほとんど使われないですね。やがて、ツルグレン装置も作れなくなるのだろうか？）を照らすことによって熱と光を供給していきます。これによって、土壌生物たちは下に逃げていき、漏斗から下に落ちます。下にはエタノールの入ったビンがあるので、そこに落下して固定されるという方法です。周りを取り囲んでいるのは、アルミの板で囲っているだけです。白熱電球用のソケットは準備室を探したら出てきました。この状態でほぼ1日置いておくと採集できます。トビムシ類は軽いのかアルコールの上に浮いています。ダニ類は反対に底に沈んでいます。これらを取り出して実体顕微鏡や顕微鏡で観察します。