クマムシの世界(その2)

クマムシについては、クマムシって何だ(その1)も参考にして下さい。

クマムシの写真

 クマムシ(緩歩動物)の写真はその1にも載せています。その1は前の学校でクマムシの研究を部活でやっていた時に撮影したものです。中途半端で転勤となって、今の学校では別の研究をやっていったのでしばらく遠ざかっていました。今は研究はどちらかというと土日に山の中に入ることが多かったのですが、日頃学校内でできるような研究はないだろうかと考えて、もう一度クマムシを材料にしてみようと思いました。幸いにも今の学校は山の近くあり、結構湿り気が多く、梅雨時などは雨が降っていなくても1階の実験室の床が常に湿っている状態です。結果として校舎の周辺もたくさんのコケが生えており、さらに田舎なので樹木にも多くの地衣類が付着しています。ということで、コケを採集してきてはコケからクマムシを採集作業をしています。何種類かのクマムシが見つかっているので載せました。

異クマムシ綱のトゲクマムシの仲間でしょうか。色が黒いので、結構見つけるのが難しいです。静かに観察して動くのをみつけるしかないでしょう。

真クマムシ綱のオニクマムシ。大型のクマムシでよく動くのですぐに見つかります。肉食のクマムシで一緒にいるヒルガタワムシなどを食べているそうです。結構簡単に樽形になります。卵は脱皮した殻の中に残されます。いずれもクマムシって何だ(その1)を参照。

真クマムシ綱の仲間 色が白っぽくて透明なので自分では「シロクマムシ」などと勝手に名前を付けて区別しています。やや動きは緩慢です。

真クマムシ綱の仲間 色がオレンジ色ぽいので自分では「オレンジクマムシ」などと勝手に名前を付けて区別しています。「シロクマムシ」に比べて数が多く、動きも活発なのですぐに見つかります。

「オレンジクマムシ」を普通の顕微鏡(透過光)で拡大して観察した写真です。写真は、一番後方のかぎ爪の部分を拡大したものです。この部分の形などで分類するらしいのですが、土壌生物図鑑の値段が高いのできちんと分類できない状態です。

これも「オレンジクマムシ」を普通の顕微鏡(対物レンズは10倍)で観察したものです。なかなか激しく動くので写真を撮るのは難しかったのですが、ひとまず撮影したところ体の中に丸いものがいくつか見えます。卵?でしょうか。

これは、結構探すときに小さくて、実体顕微鏡では赤色が特徴的でした。最初は紅クマムシと呼んでいましたが、拡大したら異クマムシ綱のどうもニセトゲクマムシのようでした。一生懸命に足を動かして歩く姿は結構かわいいです。

異クマムシ綱 トゲクマムシの仲間のビデオ

 トゲクマムシを顕微鏡(透過光)で撮影しました。色が黒いので透過光ではあまりよく体の様子が分かりません。本当なら背中に装甲のような板があるのですがよく分かりません。足を動かしている様子は分かります。

異クマムシ綱 ニセトゲクマムシの仲間のビデオ

 ニセトゲクマムシを顕微鏡(透過光)で撮影しました。足を懸命に動かしている様子が結構癒やされます。

真クマムシ綱 「シロクマムシ」のビデオ

 「シロクマムシ」を顕微鏡(透過光)で撮影しました。色が薄いので体の様子も分かります。足を盛んに動かして動き回るので追いかけるのが大変です。

真クマムシ綱 「オレンジクマムシ」のビデオ

 「オレンジクマムシ」を顕微鏡(透過光)で撮影しました。よく動きます。写真の方にも載せたように、体の中に丸いものがいくつか見られます。見られない個体もいるので卵のように見えるのですが・・・。

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