里山の生き物たち

ここでは、里山で見られるような植物や動物などの写真を部活動での採集作業などで出掛けたときに撮影した写真を載せています。それぞれの写真のサムネイルをクリックするとLightBoxにより、大きな写真が現れます。

里山の植物たち

里山で見られる植物(被子植物・裸子植物)の写真を載せています。ほとんどがプラナリアを採集に行ったり、その下見に行ったときに花を見つけたら撮影したものです。中には、家のそばで見られるようなものもあったり、外来種もあります。どうしても林道沿いなどを歩きながらの撮影なので、そうなるのかなと感じています。

カンアオイ

撮影地 武芸川町カタクリの里にて

 学名:Asarum nipponicum
 小型の多年草。茎は短く、地面を匍匐する。葉は互生、卵形~卵状楕円形で、先端は尖り、基部は心脚、長さ6-10cm、幅4-7cm、濃緑色で白い斑紋がある。花期は秋季(10-11月)。花のように見えるのは花弁ではなく3枚の萼片である。ギフチョウの食草として有名である。

カタクリ

撮影地 武芸川町カタクリの里にて

 学名:Erythronium japonicum
 南千島・北海道~九州、朝鮮・中国・樺太に分布。温帯性夏緑林の林床に生える多年草であるカタクリの一生は、7~8年の1枚葉の時期を経た後、2枚葉の個体となりやっと開花する。ギフチョウとのコラボは春を代表する景色である。

ヌマスギの膝根

撮影地 みたけの森

 学名:Taxodium distinchum
 ヌマスギは北アメリカに自生する落葉性のスギ科ヌマスギ属の樹木。生育場所は湿地などで、一年のうち数ケ月水に浸かるようなところとされている。このような場所では、根の呼吸に必要な酸素が得られないため、根の一部分がちょうど膝のようにまがって地面にあらわれ、それが大きく発達して隙間の多い組織からなる膝根(しっこん:気根の一種)を作り、必要な空気は、この気根を通して取り入れている。

モウセンゴケ

撮影地 みたけの森

 学名:Drosera rotundifolia L.
 被子植物門のモウセンゴケ科に属する植物である。食虫植物の一種で、葉にある粘毛から粘液を分泌して虫を捕獲する。

ササユリ

撮影地 みたけの森

 学名:Lilium japonicum
 ユリ科ユリ属の球根植物。日本特産で日本を代表するユリである。地域によっては、ヤマユリと呼ぶこともある。6〜7月頃に花を咲かせる。花の長さは10〜15cm位、雄しべは6本で赤褐色、芳香があり、色は淡いピンク、希に純白のアルビノのものもある。葉や茎が笹に似ていることからこの名がある。

ヒメコウホネ

撮影地 岐阜市達目洞

 学名:Nuphar subintegerrimum Makino 花期:初夏
 スイレン科コウホネ属の多年草。環境省レッドデータブックの絶滅危惧II類に指定される絶滅危惧種であり、岐阜市では「岐阜市自然環境の保全に関する条例」において貴重野生動植物種に指定し保護している。ヒメコウホネ東海型の自生地は、達目洞の他には愛知県、三重県内の数地域に現存するのみで全国的にも非常に貴重な場所となっている。

タチツボスミレ

撮影地 関市洞戸菅谷

 学名:Viola grypoceras 花期:春
 スミレ科スミレ属の多年草。日本で、ごく身近に見られるスミレ類の一つである。丸い葉と立ち上がる茎が特徴である。葉身はハート形(心形)。葉にはあまり艶がない。花期は3〜5月。花茎は葉の間から出て立ち上がり、先端がうつむいて花を付ける。花は典型的なスミレの花の形だが、スミレより丸っこく、花色は薄い紫が普通。 参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

キランソウ

撮影地 関市寺尾坂

 学名:Ajuga decumbens 花期:春
 シソ科キランソウ属。地面に平たく這い蹲ったような植物で、葉をロゼット上に出し、匍匐枝を横に伸ばす。春に青紫色の花を咲かせる。開花期の全草は筋骨草(きんこつそう)という生薬である。 参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヤマブキ

撮影地 関市寺尾坂

 学名:Kerria japonica 花期:春
 バラ科ヤマブキ属(本種のみの一属一種)の落葉低木。黄色の花をつける。低山の明るい林の木陰などに群生する。樹木ではあるが、茎は細く、柔らかい。背丈は1mから、せいぜい2m、立ち上がるが、先端はやや傾き、往々にして山腹では麓側に垂れる。地下に茎を横に伸ばし、群生する。葉は鋸歯がはっきりしていて、薄い。晩春に明るい黄色の花を多数つける。 参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カキドオシ

撮影地 関市寺尾坂

 学名:Glechoma hederacea subsp. grandis 花期:春
 シソ科カキドオシ属。日本全土の道端などに自生する多年草。茎は長く横に這い、所々から根を下ろす。横枝は時に多少立ち上がることもある。葉は長い柄があり、睡蓮の葉のような円形から狭い扇形を切り取った形。対生し、柔らかく、しわがあって毛が生えている。葉は揉むと強い香りがある。 開花期は春(4〜5月)。花は葉腋から出て、薄い紫〜紅紫で斑点がある。 隣接地から垣根を通して進入してくることがカキドオシの名前の由来となっている。 参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ショウジョウバカマ

撮影地 岐阜市長良松尾池周辺

 学名:Heloniopsis orientalis 花期:春
 ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草。日本各地の山地で少し多湿なところにはえる常緑の多年草。林道沿いのやや湿ったところを見ると大体生えています。和名は花を猩々(サルの仲間)の赤い顔,葉の重なりを袴にみたてたものです。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヒメレンゲ

撮影地 岐阜県山県市円原川

 学名:Sedum subtile 花期:春
 ベンケイソウ科 マンネングサ属の多年草。沢沿いの岩上などに群落を形成して生育する。撮影地ではそこらじゅうの岩に生え、大群落を作っていました。後は、岐阜県山県市の伊自良川上流釜ヶ谷周辺などどんな沢に行っても見られるようです。

オランダガラシ(クレソン)

撮影地 岐阜県関市洞戸菅谷

 学名:Nasturtium officinale 花期:春
 アブラナ科の多年草。日本には明治の初めに在留外国人用の野菜として導入されたのが最初とされている。外国人宣教師が伝導の際に日本各地に持って歩いた事で広く分布するに至ったと言われている。日本で最初に野生化したのは、東京上野のレストラン精養軒で料理に使われたもので、茎の断片が汚水と共に不忍池に流入し根付いたと伝えられている。現在では各地に自生し、比較的山間の河川の中流域にまで分布を伸ばしており、ごく普通に見ることができる。 繁殖力はきわめて旺盛。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フサザクラ

撮影地 岐阜県本巣市金原谷

 学名:Euptelea polyandra 花期:春
 フサザクラ科の落葉高木。花は両性で、花被はなく、多数の雌蕊と雄蕊からなる。フサザクラは3-4月頃、葉が出る前に開花し、紅色の雄蕊のやくが房状に垂れ下がって美しい。雌蕊はゴルフのクラブ状で雄蕊より短い。果実は偏平で周囲が翼状になり、風で飛ぶ。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フキノトウ

撮影地 岐阜県山県市円原

 学名:Petasites japonicus 花期:春
 キク科フキ属の多年草。日本原産で、北海道・本州・四国・九州・沖縄に分布している。北は樺太から、朝鮮半島・中国でも見られる。山では沢や斜面、河川の中洲や川岸、林の際などで多く見られる。郊外でも河川の土手や用水路の周辺に見られ、水が豊富で風があまり強くない土地を好み繁殖する。近縁種は旧世界に広く分布し、ハーブとして利用される。また、幻覚作用の報告されている種もある。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヤマネコノメソウ

撮影地 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日

 学名:Chrysosplenium japonicum 花期:春
 ユキノシタ科ネコノメソウ属。2年草。 渓流沿いなどのやや湿ったところに生える。草丈10〜20cm。花茎と葉柄にはやや長い毛が散生する。花後、花茎の基部にムカゴをつける。

ユリワサビ

撮影地 岐阜県山県市円原川

 学名:Wasabia tenuis (Miq.) Matsum. 花期:春
 アブラナ科ワサビ属の多年草。谷沿いや、崖地に生え、ハート型の葉に包まれるように清楚な十字型の花をつける。撮影地では道沿いの湿った石垣に生えていました。また岐阜県揖斐郡揖斐川町春日の国見岳スキー場では、渓流沿いにたくさん生えていました。

セリバオウレン

撮影地 岐阜県関市板取

 学名:Coptis japonica (Thunb.) Makino var. dissecta (Yatabe) Nakai 花期:春
 キンポウゲ科オウレン属の多年草。セリバオウレンは山地の林内に生える小形の多年草で、本州と四国に分布している。高さ10cmほどで小さい。葉はすべて根生し、2回3出複葉となり、セリの仲間の葉のようになる。早春に根茎から花茎を伸ばし、白い花を3つ程度つける。撮影地では、スギの林の中に大群落を作っていた。

シロモジ(かな?)

撮影地 岐阜県本巣市金原

 学名:Lindera triloba 花期:春
 クスノキ科の落葉低木。アジアの温帯から暖帯の低山に分布する。雌雄異株。花は黄緑色で、春に葉が出るのと同じ頃、葉脇から出た散形花序に咲く。ここまではクロモジに似るが、枝は淡褐色で、葉は3中裂から5中裂で葉脈が3脈みられる。また果実は液果で秋に緑黄色に熟する。この木は強靭で、杖などに利用された。また熟した果実の種子を絞ると油がとれ、絞り出された油は行燈などの燃料として使われていた。なおクロモジほどでないが、クロモジ属特有の芳香はある。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

クロモジ(かな?)

撮影地 岐阜県本巣市金原

 学名:Lindera umbellata
 クスノキ科の落葉低木。本州、四国、九州などの低山に分布する。茎は高さ5m程度になる。若枝ははじめ毛があるが次第になくなり、緑色のすべすべした肌に、次第に黒い斑紋がでることが多い。古くなると次第にざらついた灰色の樹皮に覆われる。葉は洋紙質で楕円形、深緑でつやはない。葉裏はやや白っぽい。雌雄異株。花は黄緑色で、春に葉が出るのと同じ頃、葉脇から出た散形花序に咲く。果実は液果で秋に黒熟する。葉や枝には芳香がある。枝を高級楊枝の材料とし、楊枝自体も黒文字と呼ばれる。また香料の黒文字油がとれる。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ミヤマカタバミ

撮影地 岐阜県本巣市金原

 学名:Oxalis griffithii 花期:春
 カタバミ科の多年草。3〜4月頃に白い5枚の花弁の花を咲かせる。 また開花後、閉鎖花をつける。陰生植物として有名。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ザゼンソウ

撮影地 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日

 学名:Symplocarpus foetidus 花期:春
 サトイモ科の多年草。仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされる。また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。冷帯、および温帯山岳地の湿地に生育し、開花時期は1月下旬から3月中旬。開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げている。開花後に大型の葉を成長させる。発熱時の悪臭と熱によって花粉を媒介する昆虫(訪花昆虫)であるハエ類をおびき寄せると考えられている。全草に悪臭があることから英語では Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)の呼び名がある。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ツルネコノメソウ

撮影地 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日

 学名:Chrysosplenium flagelliferum 花期:春
 ユキノシタ科の多年草。山野の沢沿い、湿地に生える多年草。軟弱な走出枝を持つ。葉は小さく、ほぼ扇状、5〜7個の鈍葉がある。茎頭に黄緑色の小花を付ける。雄しべの数は8個。

キケマン

撮影地 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日

 学名:Corydalis heterocarpa var. japonica 花期:春
 ケマンソウ科 キケマン属、黄色いニ年草。撮影地では林道沿いに生えていました。

シャガ

撮影地 岐阜県山県市円原川

 学名:Iris japonica 花期:春
 アヤメ科アヤメ属の多年草。人家近くの森林周辺の木陰などの、やや湿ったところに群生する。開花期は4-5月くらいで、白っぽい紫のアヤメに似た花をつける。花弁に濃い紫と黄色の模様がある。撮影地では渓流沿いに生えていました。

タニギキョウ

撮影地 岐阜県山県市釜ヶ谷

 学名:Peracarpa carnosa 花期:春
 キキョウ科タニギキョウ属の多年草。山林に生え、小さな白い花をつける。花は春から夏にかけて咲く。地上茎の先端か、その近くの葉柄の基部から花茎が出て、枝葉を抜いて上に伸び出し、その先端に上向きに一輪をつける。花冠は長さ5-8mm、白からわずかに紫を帯びる。その先端は五つに分かれ、それぞれは広被針形、ほぼ水平に開いて星形になる。果実は下を向く。撮影地では登山道沿いに群落を作っていました。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヘビイチゴ

撮影地 岐阜県山県市釜ヶ谷

 学名:Duchesnea chrysantha 花期:春
 バラ科ヘビイチゴ属の多年草。語源についてはヘビが食べるイチゴ、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからなど諸説がある。毒があるという俗説があり、ドクイチゴとも呼ばれるが、無毒。花は直径1.5cmほどで、花弁の数は5つと決まっている。花期は、4月から6月。果実は表面に粒粒のある赤色で球形、イチゴに多少似たものがなる。毒は含まれないが、あまり味が無いため食用には好まれない。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ムラサキケマン

撮影地 岐阜県山県市釜ヶ谷

 学名:Corydalis incisa 花期:春
 ケマンソウ科キケマン属の越年草。茎は真っ直ぐに立ち、高さは30-50cmほど。茎には複数の葉がつき、それぞれ斜め上に伸びて2-3回3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて丸い鋸歯がある。は質は薄くて柔らかく、つやを欠く。花期は4-6月で、赤紫色の長さ2cmでキケマン属に独特の筒状の花を咲かせる。果実は豆の果実に似る。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ミツバウツギ

撮影地 岐阜県垂井町不破の滝

 学名:Staphylea bumalda 花期:春
 ミツバウツギ科の落葉低木。山林によく見られ、日本全国のほか東アジア一帯に分布する。若葉はゆでて山菜として食用にされる。葉は三出複葉(5枚のこともある)で対生。花は5-6月に枝先に円錐花序をなして咲く。完全に開かないが、花弁・がく(各5枚)とも白く、よく目立つ。果実は偏平で先の尖った軍配のような形をしたさく果。茎はウツギと同様に中空となる。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

里山のシダ植物たち

里山で見られるシダ植物の写真を載せています。こちらもほとんどがプラナリアを採集に行ったり、その下見に行ったときに撮影したものです。シダ植物に関しては、しっかりと胞子嚢などの観察しないとなかなか種を同定するのは難しいのですが、ここでは撮影してきた写真を眺めながら図鑑を見て決めているのでたぶん種名が結構違っているかもしれません。違っていたら教えてください。

イノデ

撮影地 岐阜県山県市伊自良湖周辺

 学名:Polystichum polyblepharum
 オシダ科 イノデ属。本州から九州、朝鮮・中国に分布する常緑のシダ植物。常緑広葉樹林域の谷筋などに生育する。暖地では普通に生育するが、類似種が多く、同定には注意が必要である。ということで自信はありません。

ノキシノブ

撮影地 岐阜県山県市伊自良湖周辺

 学名:Lepisorus thunbergiana
 ウラボシ科ノキシノブ属。細長い単葉の葉をもつ着生植物である。茎は短くて横に這い、表面には一面に鱗片があり、多数の細かい根を出して樹皮などに着生する。葉は茎から出て、全体に細長い単葉で、一般のシダの葉とは大きく異なる。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヒロハヤブソテツ

撮影地 岐阜県山県市釜ヶ谷

 学名:Crytomium macrophyllum
 オシダ科ヤブソテツ属。一般に一回羽状複葉の小葉が大きく、ほぼ同じ大きさのものが並び、先端の小葉がおおきいのが特徴である。羽片の幅が特に大きい種で、側羽片は10対以下のことが多く、まれには単葉となる。本州中部以南、四国、九州に産し、国外では中国からヒマラヤに分布する。この種も変異が多い。 参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イヌカタヒバ

撮影地 岐阜県本巣市金原谷

 学名:Selaginella moellendorffii Hieron.
 イワヒバ科イワヒバ属。東南アジア、東アジア(日本には石垣島や西表島などに自生)。イヌカタヒバは沖縄県では絶滅危惧植物(絶滅危惧II類)であるが、日本各地で増殖しつつあるという。 参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

クリハラン

撮影地 岐阜県関市

 学名:Neocheiropteris ensata
 ウラボシ科クリハラン属。クリハランは、ウラボシ科にいくつもある単葉の葉を持つシダのひとつで、日本産のものの中ではやや大柄な方に属する。地上から立ち上がる葉をつけ、その質が薄いが堅くてつやがある点で、かなり目立つシダである。地上に生えるか、岩の上に着生状に出る。根茎は細長く這い、鱗片があり、ややまばらに葉をつける。 参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ジュウモンジシダ

撮影地 岐阜県山県市釜ヶ谷

 学名:Polystichum tripteron
 オシダ科イノデ属。葉の形が十字型に見えるのでこの名がある。山間部では普通なシダである。夏緑性だが、暖地では冬も葉がきれいに残る。茎は短く、ほぼ直立し、一面に鱗片がある。葉は多数を出す。葉柄は長さ15-35cm、やや斜めに立ち、薄い鱗片がまばらに圧着する。葉はやや斜めに出て、葉身はほぼ水平になる。上から見るとロゼット状に見える。 参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コウモリシダ

撮影地 岐阜県山県市伊自良湖

 学名:Therypteris triphylla
 ヒメシダ科コウモリシダ属。やや明るい林床・林縁などに生える 長さ10〜25cmの常緑性シダ。

ツルデンダ

撮影地 岐阜県本巣市金原谷

 学名:Polystichum craspedosorum
 オシダ科イノデ属。北海道から九州、中国・朝鮮・ソビエト東部に分布する常緑のシダ。谷の湿った岩壁などに生育し、石灰岩の崖地に多い。葉は長さ20cm程までで、根茎から数枚が出て垂れ下がる。

里山のコケ植物たち(2020年から追加)

里山で見られるコケ植物の写真を載せています。2020年から昔やっていたクマムシの観察をしようと校内のコケを調べていたら結構コケの世界は深いことが分かり、いろいろな場所へ行ってコケを採集しつつ、写真を撮っています。なかなか種を同定するのは難しいのですが、ここでは撮影してきた写真や一部は実体顕微鏡などで観察しながら図鑑を見て決めているのでたぶん種名が結構違っているかもしれません。違っていたら教えてください。

フトリュウビゴケ

撮影地 岐阜県の円原川周辺

 学名:Hylocomium brevirostre var.cavifolium
 イワダレゴケ科 道沿いの杉林の崖の部分に生えていたもの。2020年4月下旬撮影

トヤマシノブゴケ

撮影地 岐阜県の円原川周辺

 学名:Thuidium knedae
 シノブゴケ科 道沿いの杉林の崖の部分に生えていたもの。前のフトリュウビゴケと似た場所に生息している。2020年4月下旬撮影

アラハシラガゴケ

撮影地 岐阜県の円原川周辺

 学名:Leucobryum bowringli M.
 シラガゴケ科 道沿いの杉の木の幹にへばりつくように生えていたもの。2020年4月下旬撮影

ナガバチヂレゴケ

撮影地 岐阜県の円原川周辺

 学名:Ptycchomitrium linearifolium R.
 ギボウシゴケ科 道沿いの杉林の崖の部分に生えていたもの。葉がかなり乾燥して縮れていた。持って帰って水につけてやるとくるくる巻きになっていた葉が伸びてきました。2020年4月下旬撮影

スジチョウチンゴケ

撮影地 岐阜県の円原川周辺

 学名:Rhizomnium striatulum
 チョウチンゴケ科 道沿いの法面下に生えていたもの。胞子体が見られます。2020年4月下旬撮影

ネズミノオゴケ

撮影地 岐阜県の円原川周辺

 学名:Myuroclada maximowiczii (Borcz.)
 アオギヌゴケ科 道沿いの杉林の崖の部分に生えていたもの。ふさふさしています。2020年4月下旬撮影

ホソバギボウシゴケ

撮影地 岐阜県の円原川周辺

 学名:Schistidium strictum(Turner)
 ギボウシゴケ科 道沿いのコンクリートの法面の所にへばりつくように生えていたもの。拡大すると赤い蒴が見られます。蒴柄が短いので、外に出ていません。2020年4月下旬撮影

ハナシエボウジゴケ

撮影地 岐阜県の円原川周辺

 学名:Dolichomitra cymbifolea(Lindb.)
 ヒラゴケ科 道沿いのコンクリートの法面の部分にびっしりと生えていたもの。多分合っていると思いますが、自信はありません。蒴が見られます。2020年4月下旬撮影

コツクシサワゴケ

撮影地 岐阜県の菅谷~寺尾周辺

 学名:Philonotis thwaitesii Mitt.
 タマゴケ科 道沿いの杉林の崖の部分に生えていたもの。胞子体の特徴からタマゴケと思ったのですが、葉の形が違っていました。いろいろ調べてみると、このコケが一番近いようでした。2020年4月下旬撮影

ハリガネゴケ

撮影地 岐阜県の菅谷~寺尾周辺

 学名:Bryum capillare Hedw
 ハリガネゴケ科 寺尾坂の木の所に固まって生えていたもの。これは、町中でも普通に見られるコケです。特に乾燥すると葉がくるくる巻きになっていくので結構分かりやすいです。さらに胞子体も結構目立ちますので写真にするには良い被写体です。2020年4月下旬撮影

ヒツジゴケ

撮影地 岐阜県の菅谷~寺尾周辺

 学名:Brachythecium moriense Besch.
 アオギヌゴケ科 寺尾坂の歩道にかかっていた石橋の欄干の根元に生えていたもの。赤い色の胞子体が目立ちます。ちょっと名前に自信はありません。アオギヌゴケの仲間は分類が難しいとのことです。2020年4月下旬撮影

コスギゴケ

撮影地 岐阜県関ヶ原町の林道

 学名:Pogonatum infleum
 スギゴケ科 鹿のカメラのデータ回収に行ったときに、林道上に生えていた。胞子体はほぼ帽が外れている状態になっています。もう少し前なら、毛を帯びた帽をかぶっていたと思われます。雄株もたくさん見られました。2020年5月上旬撮影

エゾスナゴケ

撮影地 岐阜県揖斐郡揖斐川町の徳山ダムからさらに冠林道手前の駐車場にて

 学名:Racomitrium japonicum
 ギボウシゴケ科 岩の上に生えていた群落。朝露に濡れて綺麗な群落でした。2020年5月上旬撮影

コツボゴケ

撮影地 岐阜県本巣郡の根尾の国道脇

 学名:Plagiomnjum trichomanes (Mitt.) Kop.
 チョウチンゴケ科 国道脇の石垣のところで、上から石垣を覆い隠すように生えていた。胞子体が見られます。2020年5月上旬撮影

タマゴケ

撮影地 岐阜県の美山町から根尾に抜ける峠道の途中のコンクリートの上

 学名:Bartramia pomiformis Hedw. var. elongata Turn.
 タマゴケ科 コンクリートの割れ目に生えていた群落。湿った場所でした。2020年5月上旬撮影

里山の動物たち

里山で見られる動物の写真を載せています。こちらもほとんどがプラナリアを採集に行ったり、その下見に行ったときに撮影したものです。そのために、渓流があるところで見られるようなものしかありません。また、学校を変わってから今度は無人カメラを仕掛ける様になりました。カメラで撮影できた動物なども載せています。

モリアオガエルの卵塊

撮影地 岐阜県西濃地区

 学名:Rhacophorus arboreus
 学校の近くの山の中の池にモリアオガエルが卵を産んでいるという話を聞き、今日は個別登校の最終日で時間があったので、ちょっと行ってみました。6月中旬からはコロナウイルスによる分散登校も終了し、いよいよ通常の学校生活が送れるようになると部活が始まるので、部活動の時の研究の1つにできればと下見を兼ねています。モリアオガエルは木の上に卵の入った泡の固まりを産むので有名です。5月~6月にかけて産卵するということなので、ちょうどいいときでした。池の大きさは教室2つ分くらい。その池の上に枝を張っている木に産み落とされていました。同じ木に3つ卵塊がついていました。ということで孵化するまで見守りたいと思います。

ニホンジカ(オス)

撮影地 岐阜県西濃地区

 学名:Cervus nippon
 部活動の一環で学校近くの里山に無人カメラを設置しています。駐車しているところから山道を歩き、獣道を探しながらシカの糞が落ちているようなところを選んでいます。夜になると赤外線フラッシュで撮影できます。3ヶ月ほど設置しておいたら全部で500枚ほど撮影されていました。そのうちのニホンジカ(オス)の写真です。立派な角が生えています。かなりの回数シカは撮影されていました。

ニホンジカ(メス)

撮影地 岐阜県西濃地区

 学名:Cervus nippon
 ニホンジカのメスの写真です。昼間はオスが撮影されていることが多く、メスは暗くなってからよく写真に写っていました。

ニホンジカ(若年個体)

撮影地 岐阜県西濃地区

 学名:Cervus nippon
 シカの若い個体のようです。

イノシシ

撮影地 岐阜県西濃地区

 学名:Sus scrofa
 暗い中イノシシの写真も撮影されました。2019年現在岐阜県では豚コレラが騒がれていますが、西濃地区では感染例はありません。シカの肉よりもかなりおいしいらしいです。

ホンドギツネ

撮影地 岐阜県西濃地区

 学名:Vulpes vulpes
 キツネも撮影されました。タヌキも撮影されたのですが、よい写真が無かったのでまたよい写真が撮れたら載せます。

ルリビタキ

撮影地 岐阜県関市洞戸菅谷

 学名:Tarsiger cyanurus
 スズメ目ツグミ科。全長14cm。体側面はオレンジ色の羽毛で覆われ、英名(flanked=脇腹、側面)の由来になっている。腹面の羽毛は白い。尾羽の羽毛は青い。種小名cyanurusは「青い尾の」の意。オスの成鳥は頭部から上面にかけての青い羽毛で覆われる。幼鳥やメスの成鳥は上面の羽毛は緑褐色。オスの幼鳥はメスの成鳥に比べて翼が青みがかり、体側面や尾羽の色味が強い。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オオタカ

撮影地 岐阜県西濃地区

 学名:Accipiter gentilis
 タカ目タカ科に属する鳥類で中型の種。平地から山岳地帯にまで生息している。飛翔能力が高く、中小型の鳥類や小型哺乳類を捕らえる里山の猛禽類である。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)。写真は、ニホンジカの観察用のトレイルカメラに撮影されていた動画を切り取ったものです。後ろに実はニホンジカが写っています。

もしも、動画の色がおかしい場合は、ブラウザの設定で、「ハードウェアアクセラレーションを有効化」のチェックを外してください。

オオタカ動画1

オオタカ動画2

カジカガエル

撮影地 岐阜県山県市円原川

 学名:Buergeria buergeri 
 両生綱無尾目アオガエル科カジカガエル属。体長オス3.5-4.4cm、メス4.9-6.9cm。体形は扁平で、岩の隙間に隠れるのに適している。体色は灰褐色で、不規則な斑紋があり岩の上では保護色になる。体色の濃淡は、環境によりある程度変色させることができる。指趾の先端には吸盤が発達する。なお、このカエルは生徒がプラナリアを探しているときに見つけました。非常に綺麗な声で鳴くことでも有名です。

カワゲラ(種不明)

撮影地 岐阜県山県市釜ヶ谷

 学名:??? 
 ?翅目(せきしもく、カワゲラ目、Plecoptera)の昆虫。幼虫は水生で、その形は成虫とほぼ同じで、羽だけがない。成虫はすべての種で陸生である。成虫は咀嚼口式である。また、幼虫期の長さには種によってばらつきがある。有翅亜綱の昆虫のなかでは最も原始的な昆虫のグループのひとつで、二畳紀の地層には現在の種に近い昆虫の化石が発見されている。参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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