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12.直接観察

 餌場での直接観察ではほとんどアカネズミの姿を見ることはできなかった。しかしながら、晩秋に行ったために観察地点の周辺は多くの落ち葉が堆積しており、アカネズミの移動する音やその他の音でネズミの存在を知ることができた。個体の違いについては個体識別をしていないので分からない。観察地点の周りには観察期間の間2・3匹の個体が行動している音がした。ネズミの行動は、3,4秒の間勢いよく走り、その後かなりの時間音がしなくなるパターンを示す。そのためこの音のしない時間にネズミがどのような行動をしているかは分からない。個体間の関係としては、個体間の距離が4,5mの時があったが、餌場に複数の個体が現れることはなかった。
 ネズミの行動に伴う音としては、走るときの音の他に、地面を尻尾で叩いていると思われるリズミカルな音があった。

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